イル・チェンソ/グルテ 2022
- 残り 2 点です
- 入荷次第発送
【白(醸し)・ややしっかり】
★柑橘とハーブ、石を思わせるミネラル感が広がる醸しの白
シチリアの太陽を感じる果実味と、標高の高い畑から生まれる涼やかさを併せ持つ白ワイン。
使用するのは、シチリアの土着品種インゾーリア・ビアンカ100%。
果皮とともに醸し発酵を行い、ブドウの果実味だけでなく、果皮由来のほろ苦さやタンニンまで引き出しています。
「グルテ」という名前は、インゾーリアが植えられている区画の特徴に由来します。
石や岩が多いこの土地は、シチリアの方言では「ピトゥルーザ」、パラッツォ・アドリアーノに受け継がれるアルバニア系住民の言葉、アルベレシュでは「グルテ」と呼ばれてきました。
ワイン名にも、この土地の風景や文化が映し出されています。
畑があるのは、シチリア中西部の山間に位置するパラッツォ・アドリアーノ。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の撮影地としても知られる、標高約700mの町です。
日差しの強いシチリアでありながら、標高の高さと絶えず吹く風によって、ブドウは熟した果実味と生き生きとした酸を保ちます。
グルテは、同じ造り手のカタラットから造られる「プラルアール」と比べると、香りはやや穏やか。
一方で、アルコール度数は比較的抑えられながらも、果皮由来のタンニンと芯の強さを備えています。
レモンやグレープフルーツ、青リンゴ、洋梨を思わせる瑞々しい香り。
白い花やフレッシュハーブ、柑橘の皮、ほのかな紅茶やスパイスのニュアンスが重なります。
口に含むと、伸びやかな酸とともに、すっきりとした果実の旨みが広がります。
質感は滑らかですが、果皮由来の緻密なタンニンが味わいの輪郭を形づくり、単に軽やかなだけではない確かな骨格を感じさせます。
余韻には、柑橘の皮を思わせる心地よいほろ苦さと、石や岩を思わせる硬質なミネラル感、塩気が続きます。
華やかさやボリュームで押すのではなく、涼やかな酸とタンニン、土地を思わせる風味によって、じわじわと奥行きを見せる醸しの白。
オレンジワインらしい風味を備えながら、食事に合わせやすく、飲み疲れしにくい一本です。
冷やしすぎず、少し大きめのグラスに注いでお楽しみください。
開けたてに香りが控えめな場合は、少し時間を置いて空気に触れさせることで、果実やハーブの風味がゆっくりと広がります。
魚介のカルパッチョや香草焼き、白身魚のソテー、鶏肉や豚肉のロースト、フレッシュチーズなどと好相性。
焼き魚、鶏の唐揚げ、天ぷら、焼鳥、豚しゃぶ、柑橘や香味野菜を使った料理など、日々の食卓にも幅広くおすすめです。
****************
▼商品情報
タイプ/白(醸し)
品種/インゾーリア・ビアンカ100%
ヴィンテージ/2022年
容量/750ml
アルコール度数/13%
産地/イタリア/シチリア
原産地呼称/テッレ・シチリアーネIGP
※掲載写真のヴィンテージが異なる場合がございます。お届けする商品は、商品名・商品情報に記載のヴィンテージです。
****************
▼造り手紹介
イル・チェンソ【イタリア/シチリア】
シチリア島中西部、パレルモとアグリジェントの間に位置するパラッツォ・アドリアーノ。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の撮影地としても知られる、山間の小さな町です。
この土地でワインを造るのが、ガエターノ・ガルガノとニコレッタ・マッジョーレが営むイル・チェンソです。
ガルガノ家は代々、この地に所有する土地で小麦を育て、家畜を放牧してきました。
パラッツォ・アドリアーノには500年以上にわたるブドウ栽培の歴史があります。
一方で、傾斜があり作業効率の悪い土地だったことから、シチリアのほかの地域に比べ、ワイン産地として広く知られることはありませんでした。
ガエターノの叔母も土地の一部でワインを造っており、その品質の高さに触れたことから、いつしか自身でもブドウを育てたいと考えるようになります。
その後は故郷を離れ、ローマでプログラマーとして働いていました。
転機を迎えたのは2010年。
故郷の土地が持つ可能性を信じ、約5ヘクタールの畑にブドウを植え、ワイナリーとしての活動を始めます。
最初の収穫を迎えたのは2012年です。
ワイン造りを支えたのが、ウンブリアを代表する造り手パオロ・ベアのジャンピエロ・ベア。
ガエターノとは長年にわたる友人であり、ブドウを植える場所の選定からワイン造り、ラベルに至るまで助言を重ねました。
畑が広がるのは標高約700mの高地。
シチリアらしい豊かな日差しを受けながら、昼夜の寒暖差と絶えず吹く風によって、ブドウは健やかに育ちます。
風通しがよく、病害が発生しにくい環境を生かし、有機的な農法を実践。
ブドウだけでなくさまざまな作物を育て、農場全体の自然な循環を大切にしています。
栽培するのは、カタラット、インゾーリア・ビアンカ、ペッリコーネ、ネーロ・ダーヴォラなど、シチリアに根づく品種です。
醸造では、ブドウの果皮を生かした長めの醸しと、ステンレスタンクでの発酵・熟成が中心。
強い樽香を与えるのではなく、土地と品種が持つ果実味、酸、タンニンを率直に表現しています。
パラッツォ・アドリアーノには、かつてオスマン帝国の侵攻から逃れたアルバニア系の人々が移り住んだ歴史があります。
現在もアルバニアの風習やビザンチン式の典礼、アルベレシュと呼ばれる言葉が受け継がれています。
「プラルアール」や「グルテ」といったワイン名にも、この町に残る言葉と文化が用いられています。
イル・チェンソが表現するのは、ブドウの味わいだけではありません。
標高700mの自然環境、農業を続けてきた家族の歴史、そして町に受け継がれてきた文化までを、一つのワインとして未来へつないでいます。
