イル・チェンソ/プラルアール 2021
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【白(醸し)・しっかり】
★熟したアプリコットと紅茶、豊かな果実味を包む滑らかなタンニン
シチリアの豊かな太陽と、標高約700mの山間に吹く風を、力強くも滑らかな味わいに映し出した醸しの白ワイン。
使用するのは、シチリアを代表する白ブドウ、カタラット100%。
正式には「カタラット・ドラート」と呼ばれ、「ドラート」はイタリア語で黄金色を意味します。
ワイン名の「プラルアール」も、アルバニア南部で話される方言で「黄金色」を意味する言葉。
パラッツォ・アドリアーノに残るアルバニア系住民の文化と、ブドウの名前を重ねて名づけられました。
収穫したカタラットは、ステンレスタンクで果皮とともに2週間以上醸し発酵。
果皮を取り除いた後も、同じタンクで12〜16か月間、発酵の続きと熟成を行います。
長い醸しによって、カタラットの豊かな果実味だけでなく、果皮由来のタンニンや複雑な風味まで引き出しています。
色調は、紅茶を思わせる深みのある黄金色。
熟したアプリコットや黄桃、リンゴのコンポート、オレンジを思わせる芳醇な香りが広がります。
ドライフラワーや紅茶、ハーブ、柑橘の皮、ジンジャー、ほのかなスパイスのニュアンスが重なり、時間とともにさまざまな表情を見せます。
口に含むと、熟した果実の旨みが丸みを帯びながら、滑らかに広がります。
果実味にはしっかりとした厚みがありますが、標高の高い畑で保たれた酸が味わいを支え、重たさだけを感じさせません。
果皮由来のタンニンははっきりと感じられながらも粗さはなく、豊かな果実味と一体となって、奥行きのある骨格を形づくります。
余韻には、アプリコットや紅茶、柑橘の皮を思わせるほろ苦さと、スパイス、ミネラル、塩気が長く続きます。
南イタリアらしい明るさと豊かさを備えながら、時間をかけた醸しと熟成による落ち着きも感じられる味わい。
抜栓直後から楽しめますが、空気に触れることで香りや味わいがゆっくりと開き、数日かけて変化を楽しめる力も備えています。
しっかりとした醸しの白ワインや、果実味とタンニンを備えた飲み応えのあるオレンジワインがお好きな方に、ぜひおすすめしたい一本です。
冷やしすぎず、少し大きめのグラスに注ぎ、ゆっくりと空気に触れさせながらお楽しみください。
トマトやクリームを使った魚料理、魚介の煮込み、豚肉のジンジャーソテー、鶏肉や豚肉のロースト、スパイス料理、熟成したチーズなどと好相性。
鶏の唐揚げ、豚の角煮、焼鳥、天ぷら、味噌漬けの焼き魚、出汁や醤油を使った料理など、旨みや香ばしさのある和食にもおすすめです。
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▼商品情報
タイプ/白(醸し)
品種/カタラット100%
ヴィンテージ/2021年
容量/750ml
アルコール度数/13.5%
産地/イタリア/シチリア
原産地呼称/テッレ・シチリアーネIGP
※掲載写真のヴィンテージが異なる場合がございます。お届けする商品は、商品名・商品情報に記載のヴィンテージです。
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▼造り手紹介
イル・チェンソ【イタリア/シチリア】
シチリア島中西部、パレルモとアグリジェントの間に位置するパラッツォ・アドリアーノ。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の撮影地としても知られる、山間の小さな町です。
この土地でワインを造るのが、ガエターノ・ガルガノとニコレッタ・マッジョーレが営むイル・チェンソです。
ガルガノ家は代々、この地に所有する土地で小麦を育て、家畜を放牧してきました。
パラッツォ・アドリアーノには500年以上にわたるブドウ栽培の歴史があります。
一方で、傾斜があり作業効率の悪い土地だったことから、シチリアのほかの地域に比べ、ワイン産地として広く知られることはありませんでした。
ガエターノの叔母も土地の一部でワインを造っており、その品質の高さに触れたことから、いつしか自身でもブドウを育てたいと考えるようになります。
その後は故郷を離れ、ローマでプログラマーとして働いていました。
転機を迎えたのは2010年。
故郷の土地が持つ可能性を信じ、約5ヘクタールの畑にブドウを植え、ワイナリーとしての活動を始めます。
最初の収穫を迎えたのは2012年です。
ワイン造りを支えたのが、ウンブリアを代表する造り手パオロ・ベアのジャンピエロ・ベア。
ガエターノとは長年にわたる友人であり、ブドウを植える場所の選定からワイン造り、ラベルに至るまで助言を重ねました。
畑が広がるのは標高約700mの高地。
シチリアらしい豊かな日差しを受けながら、昼夜の寒暖差と絶えず吹く風によって、ブドウは健やかに育ちます。
風通しがよく、病害が発生しにくい環境を生かし、有機的な農法を実践。
ブドウだけでなくさまざまな作物を育て、農場全体の自然な循環を大切にしています。
栽培するのは、カタラット、インゾーリア・ビアンカ、ペッリコーネ、ネーロ・ダーヴォラなど、シチリアに根づく品種です。
醸造では、ブドウの果皮を生かした長めの醸しと、ステンレスタンクでの発酵・熟成が中心。
強い樽香を与えるのではなく、土地と品種が持つ果実味、酸、タンニンを率直に表現しています。
パラッツォ・アドリアーノには、かつてオスマン帝国の侵攻から逃れたアルバニア系の人々が移り住んだ歴史があります。
現在もアルバニアの風習やビザンチン式の典礼、アルベレシュと呼ばれる言葉が受け継がれています。
「プラルアール」や「グルテ」といったワイン名にも、この町に残る言葉と文化が用いられています。
イル・チェンソが表現するのは、ブドウの味わいだけではありません。
標高700mの自然環境、農業を続けてきた家族の歴史、そして町に受け継がれてきた文化までを、一つのワインとして未来へつないでいます。
