アンジェ/レブーラ 2021
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【白(醸し)・しっかり】
★熟した果実と金木犀、硬質なミネラルが続く醸しの白
ブルダを代表する品種、リボッラ・ジャッラの圧倒的な骨格と奥行きを味わえる一本。
スロヴェニアでは「レブーラ」と呼ばれるリボッラ・ジャッラを100%使用しています。
畑はアンジェの自宅のすぐ前にあり、樹齢30〜58年。
一部には、ビリャーナで最も古いとされるリボッラ・ジャッラの樹が残されています。
近年クローン選抜されたブドウではなく、古くからこの土地で受け継がれてきた貴重なブドウ樹です。
土壌は、この地域で「ポンカ」と呼ばれる、泥灰土と砂岩からなる堆積土壌。
古いブドウ樹の根が崩れやすい岩の隙間を縫うように深く伸び、ワインに硬質なミネラル感と塩気をもたらします。
アンジェがこの畑で働き始めたのは、まだ14歳だった2006年。
畑の持ち主とともに長年手入れを続け、2018年から正式に借り受けました。
グリーンハーヴェストによって、夏の段階で約70%ものブドウを間引きます。
残した房も必要に応じて切り詰め、果実だけでなく果皮や種、梗まで十分に成熟するまで、樹上でじっくりと育てます。
2021年は天候に恵まれ、昼夜の気温差によって、豊かな凝縮感の中に美しい酸が保たれたヴィンテージ。
一部のブドウには貴腐も見られ、熟した果実の豊かさと複雑な風味を備えています。
収穫したブドウはアンジェ自身が細かく選別。
梗まで十分に熟した房は除梗せず、果皮とともに約40日間、野生酵母によって自然に発酵させます。
発酵が完了し、果皮が液面から沈むのを待ってから、手動のバスケットプレスでゆっくりと圧搾。
その後、使い込まれたバリックとトノーで約24か月間熟成します。
澱引きは最低限にとどめ、細かな澱がもたらす旨みや複雑さをワインに残しています。
瓶詰め後もさらに約12か月間休ませてからリリース。
金木犀やドライフラワーを思わせる香りに、熟した洋梨、リンゴ、メロン、アプリコットのニュアンス。
蜜や紅茶、柑橘の皮、ハーブ、スパイスを思わせる複雑な香りが重なります。
口に含むと、凝縮した果実の旨みが滑らかに広がり、その中心を力強い酸と緻密なタンニンが貫きます。
厚みはありますが、単にボリュームのある味わいではなく、縦方向へ深く伸びるような硬質な骨格が印象的。
ポンカ土壌を思わせる石や粘土のようなミネラル感と、はっきりとした塩気が、熟した果実味を引き締めます。
果皮由来のほろ苦さやスパイス感を伴いながら、余韻は驚くほど長く、次第に冷涼感のある表情へと変化していきます。
アンジェがリボッラ・ジャッラに感じているのは、華やかな香りや大きなボリューム以上に、深い奥行きと強固な骨格。
成熟した果皮や種、梗まで余すことなく使うことで、古いブドウ樹と土地の情報をそのままワインに閉じ込めています。
力強い醸しの白ワインや、長い時間をかけて変化するワインがお好きな方に、ぜひおすすめしたい一本です。
冷やしすぎず、大きめのグラスに注ぎ、ゆっくりと空気に触れさせながらお楽しみください。
魚介の煮込みや香草焼き、鶏肉や豚肉のロースト、キノコ料理、スパイスを使った料理、熟成したチーズなどと好相性。
焼き魚、鶏の唐揚げ、豚の角煮、天ぷら、焼鳥、味噌や出汁を使った料理など、旨みや香ばしさのある和食にもおすすめです。
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▼商品情報
タイプ/白(醸し)
品種/リボッラ・ジャッラ(レブーラ)100%
ヴィンテージ/2021年
容量/750ml
アルコール度数/14%
産地/スロヴェニア/プリモルスカ/ゴリシュカ・ブルダ
※掲載写真のヴィンテージが異なる場合がございます。お届けする商品は、商品名・商品情報に記載のヴィンテージです。
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▼造り手紹介
アンジェ・イヴァンチッチ【スロヴェニア/ゴリシュカ・ブルダ】
スロヴェニア西端、イタリアとの国境に接するゴリシュカ・ブルダ。
国境の向こう側に広がるイタリアのコッリオと、同じ丘陵や土壌を共有するワイン産地です。
その中心部に位置するビリャーナの町でワインを造るのが、アンジェ・イヴァンチッチです。
1991年に生まれたアンジェの家は、もともとブドウ栽培やワイン造りを行う農家ではありませんでした。
幼い頃から自然や畑仕事に興味を持ち、農業高校へ進学。
学校の研修制度を通して働き始めたのが、イタリアを代表する偉大な造り手、ヨスコ・グラヴネルのワイナリーでした。
研修を終えた後もグラヴネルのもとに残り、10年以上にわたって畑仕事と醸造に携わります。
ブドウの栽培から長い醸し、熟成に至るまで、現在のアンジェのワイン造りの礎となる経験を重ねました。
20歳の頃には、ビリャーナにある最初の約2ヘクタールの畑を借り、自身のワイン造りを開始。
2018年からは、自宅近くに残されていた高樹齢の畑も正式に借り受け、ボトリングを始めました。
畑には樹齢40年以上のブドウ樹が多く、一部にはビリャーナでも最も古い、樹齢58年ほどのリボッラ・ジャッラが残されています。
土壌を構成するのは、この地域で「ポンカ」と呼ばれる、泥灰土と砂岩が幾重にも重なった堆積土壌。
崩れやすい岩の隙間を通って根が深く伸び、ワインに硬質なミネラル感や塩気、奥行きをもたらします。
畑では化学肥料や除草剤に頼らず、地表を草で覆った状態に保ちながら、古いブドウ樹と土壌の生命力を大切にしています。
アンジェのワイン造りを特徴づけるのが、徹底した収量制限です。
グリーンハーヴェストによって多くの房を落とし、1本の樹に残すのは4〜6房ほど。
果実だけでなく果皮や種、梗まで十分に熟すのを待ち、凝縮したブドウを手作業で収穫します。
醸造では野生酵母によって果皮とともに4〜5週間発酵。
発酵後は手動のバスケットプレスで圧搾し、使い込まれた木樽で約2年間熟成させます。
ボトリングを始めたのは2018年とまだ歴史は浅く、生産量もごくわずか。
グラヴネルのもとで培った経験を土台としながら、アンジェ自身の感性によって、ブルダの土地と古いブドウ樹の力を表現しています。
圧倒的な凝縮感と長い余韻を備えながら、どこか柔らかく、静かな佇まいを持つワイン。
ブルダの次代を担う存在として、これからの歩みにも注目したい造り手です。
